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  • 執筆者の写真鵜木行政書士事務所

働き世代にこそ知ってもらいたい「フレイル健診」

更新日:2021年12月10日



こんにちは



特定検診といえば、メタボ健診を思い浮かべる方が多いと思いますが、それでは、フレイル健診はご存知ですか?




メタボ健診に代わり昨年2020年4月から75歳以上の方を対象に開始されたのが「フレイル健診」です。



フレイルとは、加齢によって身体と心の活力が低下し健康な状態と要介護状態の中間の状態にあることをそのように呼ぶのだそうです。




                           (出典:みんなの介護) 



図をみていただくと分かりますが、フレイル状態にある方が改善すると健康な状態に戻り、そのまま放置してしまうと要介護状態になることがわかると思います。




このフレイル状態にある方を早期に発見し、要介護になることを未然に防ぐために開始されたのがフレイル健診です。




加齢によりフレイルになるようですが、どうしてそうなるのか少し掘り下げてみましょう。



フレイルは、【身体的フレイル】【社会的フレイル】【精神・心理的フレイル】の3つが影響し合うことで発症・悪化すると言われております。




               (出典:花王プロフェッショナルサービス)




たとえば、加齢でよくあるのが食欲の低下です。ご年配の方が「もう年だからあんまり食べなくていい」といったことを話しているのを聞いたことありますよね。




食欲が落ちてくると低栄養になるので筋力を維持することができなくなってきます

(身体的フレイル)


                    


筋力が衰えると動くことが億劫になり出かけようとうする気力がなくなります

(精神・心理的フレイル)


                    ↓


そして、引きこもりがちになります

(社会的フレイル)




このように3つの要素が相互に影響し合うことでフレイルは進行します。



それでは、フレイルを予防するにはどうしたらよいのでしょうか。




               (出典:みんなの介護)


きちんと栄養バランスのとれた食事を心がけること


高齢だからといって食事をいいかげんにしてはいけません。

とくに筋力を落とさないために高齢者こそしっかりタンパク質を摂るということが見直されてきております。

積極的にお肉や魚、大豆、卵などを食べるようにしましょう。




適度な運動をすること


筋力・体力維持のためにも適度な運動は必要です。

その他にも体を動かすことで気分がハツラツとしたり、睡眠の質が向上するといった効果も期待できます。

最近では高齢者向けに運動指導してくれるスポーツジムなどもありますし、行政でもみんなで運動をするような市民講座を開催したりと気軽に運動ができる状況が整っております。

そういったものも上手に利用しながら適度な運動を心がけましょう。




社会参加する機会を増やすこと


定年をむかえ働かなくなることで人との接点は極端に減ってしまいます。

人との交わりが減ることは、生活への意欲を低下させ、家に閉じこもりがちな生活になってしまうと言われております。

友人とのお出かけ、習い事やスポーツ、ボランティアなど社会参加する場はたくさんあります。自分に合うものを選んで楽しい時間を過ごしましょう。




ということで、ひと通りフレイルのことがお分かりいただけたのではないかと思います。




で、ようやく今日のブログのタイトルです。

“働き世代にこそ知ってもらいたい「フレイル健診」”




「働き世代にフレイル健診は関係ないじゃん」といった声が聞こえてきそうですが、その通り。

フレイル対策はみなさんに予防してもうらうために書いてはおりません。

みなさんの親御さんの健康管理に役立てていただきたく書いたものだからです。




ちょっと見てください。

実際にフレイル健診で使用される質問票です。



1.あなたの現在の健康状態はいかがですか 2.毎日の生活に満足していますか 3.1日3食きちんと食べていますか 4.半年前に比べて固いもの(さきいか、たくあんなど)が食べにくくなりましたか 5.お茶や汁物等でむせることがありますか 6.6カ月間で2~3kg以上の体重減少がありましたか 7.以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか 8.この1年間に転んだことがありますか 9.ウォーキング等の運動を週に1回以上していますか 10.周りの人から「いつも同じことを聞く」などの物忘れがあると言われていますか 11.今日が何月何日かわからない時がありますか 12.あなたはたばこを吸いますか 13.週に1回以上は外出していますか 14.普段から家族や友達と付き合いがありますか 15.体調が悪いときに、身近に相談できる人がいますか




どうでしょうか?




これを親御さんに答えてもらったとすると意外とどれも「大丈夫」と答えそうじゃないですか?




最近の高齢者の方、みなさん元気です。

気持ちも若いので “まだまだ元気” と思ってつい現状よりも自分に対しての評価が甘くなってしまいがちです。

質問票に対しても、「フレイルになりたくない」「まわりに迷惑をかけたくない」という気持ちが働き、つい頑張って答えてしまう方もいると思います。




そこで親御さんの状態を客観的に判断できる働き世代の出番です。 ただし、我々も高齢者に対する考え方をちょっと変えなければなりません。

親が元気にしている様子を見ると、いつまでも健康でいて欲しいと願う気持ちから “うちの親は元気だ” と思いたくなる心理が働きます。


元気そうにみえていても実はフレイルが進んでいる場合もあります。

(健康状態からフレイル状態へ)




その逆で、歩くスピードが遅くなったり、転んで怪我をしたり、座椅子に座りしんどそうにしている様子を見ると、“年だからしょうがない” という判断をし、親を大切に思う気持ちからなるべく休ませようとします。


まだ本人は頑張れるのに、まわりが休ませ過ぎることで、筋力、体力が落ちて寝たきりになってしまう場合もあります。

(フレイル状態から要介護状態へ)



このような間違った判断をしないように、上記の質問票や図など、目に見える形の判断基準を上手に使いましょう。

親御さんが75歳になるまで待つ必要はありません。

本人がしっかりご飯を食べ、元気に体を動かすことができるうちから始めることが大切だと思います。


ちなみに私も以前、質問票にあるようなことを母親に聞いたことがあるのですが、刑事の取り調べのようになってしまい、嫌がられてしまったことがありました(笑)



みなさんは、上手にやって下さいね。




母にはこんな感じに見えちゃってたのかなぁ あらら・・・(汗) ということで、今日はフレイル健診について触れてみました。

お役立ていただけたらと思います。






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