一昨日、プロ野球選手・監督・解説者として野球ファンのみならず多くの人から愛されたノムさんこと野村克也さんがお亡くなりになりました。
私は野球はまったく詳しくはないのですが、プロ野球ニュースに出演し、ぼやきながら解説をする茶目っ気たっぷりの野村さんの解説は実に的を射ていて面白いなぁ感じておりましたので非常に残念な気持ちです。
野村さんの死因は「虚血性心不全」と呼ばれるものでした。
虚血性心不全の
「虚血」とは、血が無い状態のことを指し、心臓に血液(酸素)がいきわたらないことをいいます。
「心不全」とは、心臓のポンプ機能が低下して、全身の臓器が必要とする血液を十分に送り出せなくなる状態のことをいいます。
症状としては、強い胸の痛みを引き起こしたり、ショック状態に陥り突然死を招く恐れのある非常に怖い疾患です。
ただ、一年に一度きちんと健康診断を受けて、医師の治療を受けていれば、予防のできる病気ということなので、必要以上に心配することはないと思われます。
今回の野村さんの件に関しては、お風呂に入っていてぐったりしているところを発見されたためヒートショックが引き金になった可能性があるということでしたので、以前のブログを再掲することにしました。
ヒートショックは、12月~2月の間に非常に多くなると言われており、まだまだ注意が必要と言えそうです。
最近は、暖冬傾向にあるので、つい油断して脱衣所・浴室をあたためずに入っている人も多いんじゃないでしょうか?
しかし、これはただ暖冬傾向にあるというだけで、非常に冷え込む寒い日もあり、日によって気温の変動が大きいため例年よりもたちが悪いとも言えそうです。
2月、3月までしっかりヒートショック対策をして健康に過ごしましょう。
以下、以前のブログ(ヒートショック対策)の再掲になりますので、参考になさって下さい。
まず、ヒートショックは、上述のとおり気温の変化が大敵です。
温度差が10℃以上になるような場所は、特に危険なので注意が必要と言われております。
ですから、この温度差を小さくすることがヒートショック対策としてなにより大切です。
これからの時期、この温度差が生じる場所は、脱衣所・お風呂・トイレです。
まずは、脱衣所です。
冬の脱衣所は、寒いですよね。
あまりに寒いもんだから、私は脱衣所でササッと服を脱いで、浴室へ瞬間移動するので脱衣所滞在時間は3秒ありません(笑)
これ、NG行為です。
余計に血圧をあげてしまうので絶対にやめましょう。
そこでです。
ご自宅に小型のヒーターなどがあれば、お風呂に入る10分前くらいから脱衣所をあたためて下さい。
これだけでも脱衣所程度の狭いスペースであれば、かなり暖まります。
次は、浴室です。
これが、脱衣所より寒いんですね。
ですから、浴室に入る前に、湯船のフタを外して蒸気で5分程度、浴室内をあたためます。
お湯シャワーで浴室の壁を軽く流すだけでも効果があるようです。
「じゃあ、これでもう安心だ!」
では、ないんですよ。
今度は、あたたかい湯船に入るので、血圧が低下します。
血圧が乱高下している状態ですので、注意が必要です。
湯温を41℃以下に設定することで、ヒートショックが起きにくいと言われております。
入浴に関しては、他にも対策をとっておくことで、さらにリスクを抑えることができるので、以下にまとめておきます。
・入浴前・後にはコップ1杯の水分補給
入浴により発汗することで、血液内の水分が奪われドロドロ血液になりやすい状態になり
ます。
ドロドロ血液は血栓ができやすくなるため、必ずコップ1杯の水分補給をお願いします。
・いきなり浴槽には入らない
冷えた体が急にあたためられるため心臓に負担がかかります。かけ湯などをして徐々に体
をお湯に慣らしてから入りましょう。
・長湯をしない
長湯も心臓に負担がかかります。長湯の疲労で転倒をする危険もあるので気をつけましょ
う。
・浴槽から急に立ち上がらない
血圧が低下している状態なので、急に立ち上がることで脳貧血が起こり、めまいを起こし
たり、失神するおそれがあります。
ゆっくり動くということを心がけて下さい。
・飲酒をする場合は、飲酒前に入浴を済ませておくこと
飲酒をすることにより、血管は拡張し、血圧が低下します。
酔って体の反応も鈍くなり、転倒の危険があります。
飲酒をする場合は、先に入浴しておきましょう。
・食後は、1時間以上空けてから入浴する
食後は食べた物の消化のため、消化器官に血液がまわされるため、血圧はやや低下気味に
なります。
ヒートショックが起きやすい状態ですので注意しましょう。
・家族にひと声かけてからお風呂に入る
お風呂に入っている時に、めまいを起こしたり、失神してしまうと大変です。
家族が気が付いて、未然に事故を防止した例も多数あります。
ひと声かけることを、お風呂に入る際の習慣にしましょう。
ヒートショックは、ほんの少し体を気遣ってあげたり、生活を工夫することで、リスクを抑えることのできるものです。
まずは、説明した3点、脱衣所を暖める・浴室を暖める・湯温は41℃以下から始めてみてください。
トイレの説明を忘れておりましたが、トイレも温度差が10℃以上ある場所とされております。
ここまで読んでいただけたら、もうお分かりですね。
そうです。
トイレに入る時だけでいいので、小型のヒーターで暖めましょう。
トイレでは、いきみ過ぎないということもポイントです。
ということで、ヒートショック対策についてお分かりいただけたでしょうか。
離れて暮らしている家族は、特に心配していると思いますので、家族のためにも気をつけていただけたらと思います。
それでは、今日はこのへんで。
元気にいきましょう!
Comments