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執筆者の写真鵜木行政書士事務所

高血圧の方は気をつけて下さいね

更新日:2020年2月13日

おはようございます。

前回ご紹介したヒートショック対策、実践してもらえていますでしょうか?



“脱衣所に暖房”だの“お風呂の湯温は低め”など、色々と軟弱なことを書いたので、江戸っ子気質な昭和のお父さん方から「なんて迷惑なことをブログに書くんだ!」とクレームの電話が鳴らないか戦々恐々としておりましたが、大丈夫でした。

体のことを考えると軟弱ではないですからね。

引き続きよろしくお願いします。



ということで、今日は、しょっぱい味噌汁が大好きなお父さん方から、今度こそクレームが入りそうな、



「減塩」


「高血圧対策」


いってみましょう。




今年の4月に高血圧治療のガイドラインが5年ぶりに改訂されたことはご存知でしょうか。

75歳未満の成人の「高血圧基準」は、140/90 mmHg以上で以前と変わりありませんが、「降圧目標」が、130/80 mmHg未満となり、以前より「10」引き下げられることになりました。



そして、新たに130~139/80~89 mmHgは、“高値血圧”と分類されることになりました。


下記の血圧値分類表を見るとわかりやすいと思います。

ブルーの正常域血圧の一番下が、新たに設けられた「高値血圧」です。



                             出典:タニタホームページ



この変更は、「高値血圧」と判定されることで、高血圧予備軍であるということに早めに気づいてもらい、生活習慣や食生活を見直すきっかけにして欲しいという目的があるようです。


高血圧になってしまうと、動脈硬化を引き起こし、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞のリスクが高まりますので、早めに気づいた時は、いいキッカケだと考え、生活習慣・食生活を見直すようにしましょう。



一般的に、塩分を摂取することで、高血圧になると言われておりますが、そもそも、なぜ塩分を摂取すると高血圧になるかご存知ですか?



私も知らなかったので、調べてみました。

理由は以下のとおりです。

“塩分と血圧の関係は、いまだ、はっきりとは分かっていないようですが、塩分を過剰摂取すると血液の浸透圧を一定に保つために血液中の水分が増え、体内を循環する血液量を増えます。 このため、末梢血管の壁にかかる抵抗が高くなり、血圧を上げてしまうと考えられています”

ってな感じらしいんです。


チンプンカンプンです。

ただ、塩分の過剰摂取がよくないことだけは、わかりました。


難しいことはお医者さんに任せることにして、高血圧対策は、とにかく「減塩」です。

しかしですよ。

ただ漠然と、「減塩」「減塩」と言っていても、どのくらい減塩したらいいのか分からないと意味がありません。

よくスポーツでは、“相手を倒したければ、敵を知り、自分を知ること”なんて言われますので、まずは、私たちが1日にどのくらいの塩分を食事から摂取しているのかを知ることが大切ですね。

ちなみに、理想とされている1日の塩分摂取量ですが、

高血圧学会が推奨する量は、6g未満です。

WHO(世界保険機関)が推奨する量は、5g未満です。



それでは、私たち日本人の1日の平均塩分摂取量はどうでしょう?





な、な、なんと・・・・・・・・




11gです。





理想とされている塩分摂取量の約2倍、摂取していることになりますから相当多いです。



ということは、いつもの塩分摂取量を半分まで抑えなければいけないので、片っ端から減らしていってもいいんでしょうが、それだと料理が美味しく感じられなくなると思いますので、以下の減塩対策のなかで実践できそうなものをチョイスしてもらえたらと思います。



・調味料は、減塩タイプのものを使う

 最近は、しょうゆだけに限らず、ケチャップ、ソース、様々な調味料で減塩タイプのもの

 が出ております。

 減塩するにあたり手軽に始めることができるので、良いのではないかと思います。



・ダシを効かせる

 私は料理をしないのであまり分かりませんが、ダシをしっかりと効かせることでうま味が

 増し、塩やしょうゆの量を減らしても美味しくいただけるようです。



・漬物、ハム、ベーコンの食べ過ぎはNG

 漬物や加工食品は、塩分濃度の高い食品です。


・外食、惣菜、インスタント食品はなるべく食べないようにする

 これらの食品も濃い味付けになっていることが多いです。


・麺類の汁は残す

 汁も塩分が多いです。


・しょうゆ、ソースは、「かける」のではなく、「つける」を意識する

 とんかつ屋さんに行くと、たっぷりとソースをかけている人を見かけますが、あれがだい

 たい大さじ1強らしいです。

 それを、小皿にソースを入れて「つける」食べ方に変えると、小さじ1のソースで足りる

 らしいです。

 これだけで、3分の1の塩分摂取量に変わります。



どうでしょうか?


大切なことは、“ 続けること ” なので、ストレスのかからない範囲で続けられるものを選んでいただけたらと思います。




そして、あとは食事のバランスに気を遣っていただけると、よりいいと思います。

食事バランスは、以下の図のような感じにすると理想的であると言われております。



                           出典:農林水産省ホームページ


こちらも、あまり神経質になる必要はありません。

だいたい、この図(逆三角形)の割合で食事がとれていればいいんじゃないでしょうか。


キーワードは、「一汁三菜」です。

主食に、味噌汁・主菜1・副菜2の割合が良いとされております。

(※味噌汁は、1日1杯程度が良い)



よく、主菜ばかりをモリモリ食べている中高年の方を見かけますが、主菜には、脂質が多く含まれております。

そのため、主菜メインの食習慣が癖づいている方は、健康診断での中性脂肪値が高くなってしまいます。



中性脂肪値が高いということは、血液中に余分な脂質が増え、動脈硬化を起こしやすくなり、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高くなります。



私もそうですが、「主菜をたくさん食べなければ、ごはんが進まない」という方、多いと思うんですが、ここは、健康のためにもグッとこらえていただいて、メインとなる主菜ばかりを食べるのではなく、副菜を食べることで上手にバランスをとることが大切です。



以上、高血圧対策・減塩・食事バランスについてまとめてみました。



最近、「料理の味が薄い」、「主菜が少なくなっている」、「野菜量が増えている」、「奥様の小言が増えた」というご家庭がありましたら、それ、私のせいかもしれません(笑)。


お父さん方の健康を想ってのことなので、奥様を怒らないで下さいね。

仲良くいきましょう。




    これも健康のためなんです。

    ごめんなさい。


 






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